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下肢・歩行へのアプローチ Lower limbs

メッセージ Message

 これまで脊髄損傷をはじめとした中枢神経損傷に起因する歩行障害は、ある一定の期間を過ぎると回復しないというのが定説でした。近年、さまざまな先進機器を用いた治療手段が開発され、慢性期以降でも歩行やバランス機能がある程度改善し得ることがわかってきました。私たちは脊髄再生治療に付随する適正なリハビリテーションとして、脳と筋肉をつなぐ神経回路を強化した上で行う運動療法の重要性に着目しています。

 当センター下肢部門では、磁気刺激により脳内の神経活動を賦活化させ、運動・感覚のネットワークを強化・調整することが期待されたロボットスーツHALによる歩行練習をベースとしたトレーニングを提供します。社会で生活されている患者さんの機能回復を追求し、豊かな日常生活を支援することを目指します。

治療内容の紹介

下肢の神経活動を活性化させる経頭蓋磁気刺激と、下肢のわずかな神経活動を読み取り動作の補助を行うロボットスーツHALを用いた歩行練習をベースとした、機能的なトレーニングを実施して頂きます。

  • 下肢支配領域への
    経頭蓋磁気刺激
  • ©CYBERDYNE INC.HALを用いた歩行練習

HALはあくまで歩行の補助ロボットなので、機能が高まってきた方にはHALを外してより負荷をかけたさまざまな課題指向型のトレーニングも組み合わせて実施します。トレーニング内容については随時ご相談の上で進めさせていただきます。当センターでは、保険を利用したリハビリテーションを受けられる期間が終了した方でも利用することが可能です(自費診療)。

Flow トレーニング当日の流れ一例

  1. 事前に横開き可能なズボンに着替えて頂く

    (HAL使用のための電極シールを殿部・大腿部に貼付するため)
    ※ズボンの下にはくるぶしまでの長さのスパッツやタイツを履かないようにお願いします。

  2. 当日の健康状態の確認

  3. HAL使用のための電極シール貼付・準備運動(ストレッチなど)

  4. 経頭蓋磁気刺激

  5. HALを装着した歩行トレーニングや課題指向型トレーニング

  6. クールダウン(ストレッチなど)・振り返り・次回予約

スタッフ紹介

  • 澤田 智紀

    理学療法士,博士(保健学)

  • 大川原 洋樹

    理学療法士,修士(スポーツ科学)、専門理学療法士(運動器・スポーツ)、
    日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナー

Price 料金表

プラン名 単回プラン 集中プラン 継続プラン
サービス
内容
  • 1枠75分
  • 先進機器を活用した治療
  • 自主トレのサポート
  • 単回ごとの
    お支払い
  • 全15回
  • 集中プランの
    終了後に利用可能
  • 単回ごとのお支払い
    または回数券
    (有効期限4ヶ月)
税込価格

3.3万円/回

45.1万円
(約3.0万円/回)

2.97万円/回
回数券10回27.5万円
2.75万円/回)

※保険診療外の自由診療のため、全額自己負担となります。

Target 対象患者

脊髄損傷(外傷性・非外傷性)・脳卒中・神経筋疾患などによる歩行障害を有する方
(HAL使用のためには、身長150〜190cm、体重40〜100kgの範囲が目安となります)

以下に該当する場合は、継続的な利用が困難な可能性があります。

  • 全身の健康状態が不良な方(著しい栄養不良、重度の心疾患、易疲労、著しい起立性低血圧など)
  • 下肢の機能訓練及びHALの装着を著しく阻害するような関節の可動域制限、痛み、しびれがある方
  • 1時間程度の治療に継続して取り組むことが難しい方
  • 高次脳機能障害や認知機能障害などにより、スタッフとのコミュニケーションが難しい方
    (症状が軽度の場合はその限りではありません)

上記に限らず、サービス利用前には医師による診察・検査を受けていただき、サービス利用の可否についてチェックさせていただきます。場合によってはご利用をお断りする可能性がありますのでご了承ください。

エビデンス

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